北朝鮮のミサイル発射、正距方位図法で見るとこうなる

グアムが射程圏内に

北朝鮮が9月15日に発射した弾道ミサイルは北海道上空を通過し、午前7時16分ごろに襟裳岬東約2200キロの太平洋上に落下した。朝日新聞デジタルによると、飛行距離は過去最長の約3700キロに達したとみられている。

こうした中で、民進党の枝野幸男・元官房長官はミサイル発射を報じるマスコミに対して、公式Twitterで苦言を呈した。枝野氏は「多くの報道がメルカトル図法を基本とした地図を使っていますが、これでは距離と方角が伝わりません」とし、正距方位図法を使うべきだと指摘した。

メルカトル図法(下図)は世界地図で一般的に使われているが、角度や方位、面積が正しく記されないのが難点となっている。

メルトカル図法の世界地図
メルトカル図法の世界地図
QAI Publishing via Getty Images

一方で正距方位図法は、中心からの距離と方位が正しく記されるという特徴がある。

ハフポスト日本版では、ウェブサービス「どこでも方位図法」を使って北朝鮮の首都・平壌を中心として、今回のミサイル発射を正距方位図法で記載した。

maps.ontarget.cc

こうして見ると、北朝鮮からグアムまでの距離は約3400キロであり、今回のミサイルは方角さえ変えれば、グアムが射程圏内になっていることが分かる。

アメリカに対して実際にグアムを攻撃できる能力があると示す狙いがあった可能性もある。

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